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橋本関雪
幽澗樵夫図
Hashimoto Kansetsu
Landscape
掛軸 絹本 132cm×31,5cm(総丈209cm×43,8cm) 共箱 二重箱入 東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定書附
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
蕪村風のタッチで描かれる事で、長閑で牧歌的な作品に仕上がっています。
我愛山中雲日々相往還
迹與人俱懶心與人俱閑
有時抱幽石伴我林下眠
豈不能爲霖安肯輕出
山 關雪併録
〈読み〉
我は愛す山中の雲、日々相往還す。
迹(あと)は人と俱(とも)に懶(ものう)く、心は人と俱に閑なり。
時有りて幽石を抱き、我を伴って林下に眠る。
豈(あ)に霖を為す能(あた)わざらんや、安(いずん)んぞ肯(あえ)て軽がろしく山を出でん。
関雪、併せて録す。
〈大意〉
私は山中の雲をこよなく愛しており、毎日その雲と行き交って暮らしている。人と一緒に歩くのもおっくうで、心もまた人と関わることなく静かである。時にはひっそりとした石に寄り添い、私とともに林の中で眠ってくれる。(恵みの)長雨を降らせて人を潤すことはできるのに、どうしてあえて軽々しく山を出て行こうとしようか。
関雪、これを録す。
〈語釈〉
◯迹(あと)= あしあと。
◯霖=長々と降り続く雨。長雨。
〈解説〉
深山の滝を前に、背負ってきた薪を傍らに置き、ひとり静かに坐す樵夫の姿が描かれています。落差のある滝と曲がりくねる渓流は、静謐さと雄大さを併せ持つ自然の姿を表現しています。
賛には、中国南宋の詩人・真山民による五言古詩「山中の雲」が引かれています。そこには、自然と調和した静かな暮らしへの憧憬がにじみ出ています。末句の「豈に霖を為す能わざらんや、安んぞ肯て軽がろしく山を出でん。」は、「たとえ世の役に立つ力を持っていても、みだりに俗世に関わるつもりはない」という隠者の心境を表すものです。(Y)
作家について
橋本関雪(1883〜1945)は、兵庫県に生まれた日本画家。
父である明石藩儒・橋本海関に漢詩を学び、はじめ南画を描いた。
早くから中国文物に親しみ、中国文化への傾倒を見せる。
次に竹内栖鳳に師事し、四条...
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