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遂翁元盧
円相
Suio Genro
Enso
掛軸 慈雲飲光賛 紙本 89cm×27,6cm(総丈164cm×38,2cm) 箱入
作品の状態について
画面に少しオレがありますが、鑑賞に影響するオレでは無いと考えています。
表装は良い状態です。
一圓畫来成箇
匾凸始本三人
證亀為鼈
葛城山人贊
〈読み〉
一円画き来り、箇の匾凸を成す。
始本三人、亀を證して鼈と為す。
〈大意〉
一つ円を描き出してみれば、この凸凹した楕円になってしまった。
始覚・本覚・不覚の三人が寄り集まれば、亀をスッポンと言いくるめてしまうもの。
〈語釈〉
◯始本=始覚と本覚。後天性の、修行の果としての悟りと、先天性の悟り。「始本三人」と言っているのは、始覚・本覚に、悟らない迷妄の状態を指す「不覚」を加えた三者を言うか。密教の本覚思想で重視される三概念である。
◯證龜成鼈=亀を鼈(スッポン)と言いくるめてしまうこと。故意に事実が歪曲されてしまうことや、是非の定めのない喩え。
〈解説〉
臨済宗の遂翁元盧の画に、真言密教の慈雲尊者が賛を添えた作品です。画面下には一箇の楕円がポツンと描かれていますが、慈雲はこれを禅語「三人亀を証して鼈と成す」に結びつけました。亀とも鼈(スッポン)とも見えるその楕円をめぐり、三人の僧が語り合う姿は、人間の見解の相対性を示します。
さらに慈雲は、この三人を密教の本覚思想における「不覚・始覚・本覚」の三階梯になぞらえました。悟る・悟らないという区別さえ分別にすぎず、悟りは本来すでに備わっている──そのような思想を示唆しているのです。
本作は、禅の「見性」と密教の「本覚」を重ね合わせた、きわめてユニークな試みといえるでしょう。(Y)
作家について
遂翁元盧(1717-1790)は、下野に生まれた江戸後期の臨済宗の僧。
初号は慧牧、遂翁は字。延享3年(1746年)に駿河松蔭寺で白隠慧鶴に入門して教えを受けた。東嶺円慈、霊源慧桃、大休慧昉と共に白隠門下四天王の...
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