クリックすると画像を拡大できます。
狩野探信
草花図
Kano Tanshin
Flowers and Grasses
掛軸 絹本 各112,6cm×52cm(総丈各190cm×67cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装共に大変良い状態です。
鮮やかな紺の地の色が、鑑賞者の眼を驚かせます。
画面いっぱいに広がる花々は、右幅では太湖石とともに描かれ、画面の上下から空間を充填しています。
左幅では画面右下端より左上に花々が広がり、画面左端に描かれた鶏頭と競うように枝を伸ばします。
左右幅はバランスが安定せず、土坡もつながっていません。あやういバランスのもとモチーフを配置する画面構成は、当時最高品質のきらめきを放つ紺地のまぶしい空間の表現、花々に塗り重ねられた美しい色合い、繊細な筆使いとも相まって、どこか幻想的な雰囲気を醸し出しています。
モチーフも背景に負けず色鮮やかで、葉脈に薄い影を丁寧に刷くなど、細部の描き込みの丹念さには、目を見張ります。
蝶や虫には色が塗り込められ、立体感や現実の生々しさを表すよりも動物特有の愛らしさが強調されており、昆虫たちは、紺一色の空間にぴたっと張り付いているようなキッチュな姿で描かれています。
菊、百合、黄蜀葵など、淡い色合いが美しい花と、朱が鮮やかなゴーヤや芥子などの取り合わせが面白く、土坡の点苔を執拗に描きこんだり、枯葉の先端にたくさんの茶を入れたりする表現も、草花を美しく描くことより、どこか空想の世界に咲く花々のはかなさや、花を取り巻く虫たちの愛らしい姿が幻想的な雰囲気を醸し出すことに画家の関心があることがうかがわれます。
作者の狩野探信守道は、狩野探幽を祖とする鍛冶橋家7代目当主で、衰退していた鍛冶橋家の勢力を盛り返す立役者となり、時代の寵児であった狩野栄信と競うほどの人気を得ました。
当時、紺地に精緻に草花を描く江戸狩野派の絵が流行りましたが、栄信がその発信源でした。
探信守道は、栄信同様、中国の草虫図をよく学んだようです。
探信守道は、足利義教の印といわれる「雑華室印」のある、東山御物として珍重された伝趙昌「竹虫図」(東京国立博物館)を基にアレンジを加えた「秋花群虫図」(摘水軒記念文化振興財団)を描いており、花に施す繊細な彩色表現と、輪郭線にメリハリのある笹や竹などのモチーフ描写を取り合わせる草花図の表現を追究しました。
この絵は、「秋花群虫図」にみる繊細な色使いと力強い筆使いの取り合わせのバランスを変え、繊細な色使いと紺地の鮮やかさを強調しています。
栄信の草花図とは異なる魅力を追い求めた、探信守道の草花図の、繊細で幻想的な表現の特徴がよく表れていると言えるでしょう。
探信守道の息子・狩野探淵守真にも同図様の作品があり、この作品が人気だったことがうかがわれます。それもそのはず。徳川宗家の分家にあたる御三卿の一家、田安徳川家伝来の名品です。(A)
作家について
狩野探信(1653-1718)は、江戸時代前期~中期の狩野派の画家。
名は守政。別号に忠淵。 狩野探幽の長男で、弟は狩野探雪。父の後をついで鍛冶橋狩野家の2代目となった。
なお、鍛冶橋狩野家7代目に同名の狩野探...
ご購入について
当ホームページ上で扱っております作品は、店舗でのご購入だけでなく、通信販売にも対応しております。
作品のご購入は、お電話、お問い合わせフォームよりご連絡ください。当店スタッフが心を込めてご案内いたします。
また、ホームページ掲載作品以外にも多数の在庫がございますので、お探しの作家・作品がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
担当者番号:080-9608-7598
(受付時間:10:00~20:00)
※店を不在にしている事がありますので、担当者携帯にご連絡ください。
※スマホでご覧の場合、上記の番号をタップで電話が掛けられます。

ご購入の流れ
お問い合わせ
お電話・お問い合わせフォームよりご連絡ください。
ご注文の確認
送信内容の控えを自動でお送りしております。
もし届かない場合はトラブルにより
届いていない可能性がありますのでご連絡下さい。
ご注文の確定
ご注文内容の確認をさせて頂きます。
お越し頂いてのご確認ももちろん可能です。
代金のお支払い
通販のお支払い方法は、
銀行振込(先払い)のみとなっております。
店頭ではクレジットカードもご利用頂けます。
商品の発送
きっちりと梱包してお届けいたします。

