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狩野伊川院栄信
花鳥図
Kano Naganobu
flowers and birds
掛軸 双幅 絹本 各114,7cm×53,4cm(総丈225cm×69,5cm) 箱入 備前池田侯爵家旧蔵品
作品の状態について
画面、表装共に大変良い状態です。
色とりどりの大輪の牡丹が美しい作品です。
この絵の前に立つと、まずはその迫力に圧倒されます。
美しい表具の色合いと文様に負けない、鮮やかで上品な色合い、画面を埋め尽くすような豪華な牡丹の花・・・まるで牡丹の花が競うように咲き誇り、鳥たちが憩う美しい庭園にいるような心地になります。
作品に近づいてみると、意外と大胆な筆を使って岩や牡丹の枝を描いています。
こうした荒めの筆使いが、離れてみると、くっきりとした岩や枝の輪郭を浮かび上がらせ、空間の奥行きを感じさせるのが不思議です。
この絵の魅力は、近づいてみたときの迫力と遠くから見たときの上品な存在感のバランスの秀逸さにあるでしょう。
牡丹の背景には何も描かれていないことが、遠目に見たとき、床の間の空間を牡丹の花園と一体化させる効果もあるようです。
表具だけでなく、絵の絹も絵具も美しく、目を凝らすと、絹のきめ細やかさ、きらきらと上品に輝く質感と、絵具の上品で鮮やかな色合いの調和に魅了されます。
小鳥たちは、当時流行っていた技巧を凝らした細かい描きこみではなく、素朴さを残した筆使いであっさりとしあげつつ、鮮やかな色の毛並みや、ほんのり銀色に輝く毛を描くことで、遠目に見たとき、牡丹に負けない存在感を発揮しています。
この、床の間に掛けて、大切な人との会話が弾む空間を作ってくれる素敵な作品を描いたのは、狩野栄信という、18世紀末から19世紀前半に活躍した江戸狩野派の画家で、狩野派を変革した時代の寵児です。
この絵には、遠目でも近くでも楽しめるバランスの秀逸な画面構成、鮮やかで上品な色使い、最上級の絹、絵具の素材の良さを引き出す彼の作品の魅力が詰まっています。
当時、栄信の牡丹図は大変人気があったようで、大名の間で評判だったようです。
この絵はそのなかでも特に出来の良い一点で、伝王淵「牡丹図」(徳川美術館)に基づいて描かれています。
伝王淵「牡丹図」の牡丹の花をいくつか省略したり、色を変えたりといったアレンジを加えることで、原本の華やかな構図や迫力をそのままに、床の間で主張しすぎない軽やかさも添えています。
今でいう、海外トップブランドのオートクチュールを日本人の体形や好みに合わせてアレンジした、国内トップブランドの最先端の一点物、といったところでしょうか。
この作品の昔の持ち主は池田侯爵家。
おそらく、鳥取藩主池田家で、大切に愛玩された作品だったのでしょう。
大名と大切な客人の語らいのひと時を彩ったこの絵の品格と典雅な美しさは、現在の床の間でも色褪せず、時を経て、一層輝くことでしょう。(A)
作家について
狩野栄信(1775~1828)は、奥絵師四家の一つである木挽町狩野家の子として生まれる。父の指導を受け、天明5年に早くも奥御用を始め、寛政12年には江戸城内殿の障壁画を制作。享和2年に法眼に叙された。文化5年に...
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