狩野晴川院養信
富士、三保、田子浦
Kano Seisenin Osanobu
Mt. Fuji
掛軸 三幅対 絹本 各108,8cm×41,5cm(総丈196cm×54,5cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装ともに大変良い状態です。
清々しい空気が漂う広やかな空間の中央に、富士山が描かれています。
透明感のある水面の藍色と、絹の地の色とが混じりあい、晴れた日の澄み切った空気が感じられます。そこに美しい稜線を広げる富士山の姿が浮かび上がり、何とも晴れやかな気持ちになります。
富士山は真っ白な山肌が美しく、座ってこの三幅対を眺めると、手前の三保松原、田子浦の松林を俯瞰しつつ富士山を見上げる形になり、パノラミックな視点からの美しい富士山の眺めは壮観です。
当時の江戸狩野派最高級の作品に相応しく、絹はなめらかな質感で、きらきらと、上品に輝いています。それがすっきりとした淡彩を基調とする彩色とマッチしており、特に、絹のきらめきが水面のほのかな輝きを連想させる点が洒落ています。
床の間を一気に晴れやかな空間に変えてくれるこの作品を描いたのは、狩野養信という、19世紀前半に活躍した江戸狩野派の画家で、幕末の狩野派を代表する巨匠です。この絵の図柄は、養信の名所絵の代表作である「天橋立・須磨・明石図」(個人蔵)をアレンジしたもので、中景に水面を広々と表し、画面前景に洲浜と松を、後景に遠山を描く構成が共通しています。
富士山、三保松原、田子の浦・清見寺を描く三幅対は養信の名所絵のなかでも特に人気を博したようで、養信の息子の狩野雅信にも類似した作例があります。
当時の大名家にとって、この絵のような三幅対は、晴れの日の床の間を飾る必須のアイテムだったことでしょう。
三幅で飾るととても迫力がありますが、中幅だけでも富士山図として晴れやかで美しく、左右幅で飾っても、穏やかで理想的な景観が広がる名所絵として、くつろぎの空間を引き立てる脇役としての実力を発揮します。
こうした組み換えの楽しみも、大名家の床の間の空間を様々な形で彩ることに長けた江戸狩野派の作品ならではのポイントです。
晴れの日やゆったりとしたくつろぎのひと時を、様々な形で演出してくれる逸品です。(A)
作家について
狩野晴川院養信(1796~1846)は、奥絵師である江戸木挽町狩野家9代目で、狩野栄信の長男として寛政8年に生まれた。父のもとで学び文政2年に法眼に叙せられ、また、天保4年には法印の位にもついている。文政11年...
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