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富岡鉄斎
秋景山水図
Tomioka Tessai
Landscape
掛軸 紙本 132,3cm×55,2cm(総丈213cm×70cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装ともに大変良い状態です。
表装締め直しを致しました。
水墨と朱だけで壮大な秋の風景を描き上げています。
晩年83歳の時に描かれた優品です。
洛外秋風溪有橋見
楓無處杖支腰晩
梢紅老房々路嘯者
比丘哥者樵
漆桶萬里詩
八十三齢鐵齋寫
〈読み〉
洛外の秋風 渓に橋有り、楓を見て 杖 腰を支ふる処無し。
晩梢紅老いて 房々の路、嘯く者は比丘歌ふ者は樵。
漆桶萬里詩。八十三齢鉄斎写す。
〈大意〉
秋風吹き渡る、京の郊外、高尾の谷川には橋が有る。その橋の上で紅葉を眺めていると、思わず杖に頼ろうにも、腰を支える余裕すらないほど心が奪われてしまった。晩秋の木々は深紅に染まり、枝々が重なり合って道を覆っている。
この美しい風景に、口笛を吹くのは僧、歌をうたうのは山の樵(きこり)たちである。
〈語釈〉
◯比丘=僧。
〈解説〉
古来より紅葉の名所として知られる京都・高雄の秋景が描かれています。賛には、室町時代中期の禅僧・万里集九の『梅花無尽蔵』巻一より引かれた詩が記されています(若干の異同あり)。「渓橋の残楓(鷹尾、栂屋に遊ぶ。其の地は洛外の四五里に在り。楓を看るの路上、往々にして酔僧有り。帰樵有り。)」と題された七言絶句の詩です。
艶やかな墨色と朱で表現された雄大な景色は、詩の情趣を十分に伝えています。谷間には深紅の紅葉が広がり、橋の上には一人の人物の姿が見えます。紅葉を眺めながら、神護寺へ参拝に向かう途中なのでしょうか。(Y)
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...


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