河鍋暁斎
枯木烏之図

Kawanabe Kyosai
Crow

掛軸　紙本　121,1cm×29,3cm(総丈200cm×43cm) 河鍋暁翠箱書

作品の状態について

画面、表装ともに良い状態です。

暁斎は、第二回内国勧業博覧会(明治14年)に「枯木寒鴉図」を出品しました。
この絵は、実質的な最高賞・妙技二等賞牌となり、大変に評価されました。
気をよくした暁斎は、売値に百円の値段をつけます。
すると鴉一羽に百円は高いと方々で悪口を言われますが、「これは自分の画業の集大成である」といって譲りませんでした。
結局、日本橋の菓子屋栄太郎の主人が言い値で買上げ、暁斎は大いに喜んだというエピソードがあります。
このエピソードがあり為、本図柄は多くの偽物が出回っています。
本作品は娘・河鍋暁翠の箱書がある為、真筆の「枯木寒烏図」と言えます。

作家について

河鍋暁斎（1831〜1889）は、茨城県に生まれた日本画家。
幼い頃に浮世絵師の歌川国芳の門人となる。
のちに狩野派を学んで１９歳にして修行を終える。
仏画から戯画まで幅広い画題を描き、圧倒的な画力で独特...

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