即非如一
福禄寿画賛
Sokuhi Nyoitsu
Fuku-roku-jyu
掛軸 紙本 27cm×62,5 箱入り
作品の状態について
画面が少しアレ、シワがあります。
画面の真ん中に縦に線が入っていることから、もとは画帖か、折りたたんでしまわれていたと考えられます。
表装は良い状態です。
當年鹿苑始開場應
運重来祚國昌由是
居名安瑞鹿時々
啣到百花香
廣壽即非寫
併題于
福林中
〈訓読〉
当年 鹿苑始めて場を開く、運に応じ重ねて来て国に祚(さいわ)いし昌(さか)ん。是(これ)に由(よ)りて居名を瑞鹿と安んず、時々百花を銜(ふく)み到りて香(かぐわ)し。
広寿即非写し併(あわ)せて福林中に題す。
〈語注〉
◯鹿苑 囲いをして、鹿を放し飼いにする所。 ◯ 祚(さいわ-ひす) 天が福を下す。 ◯百花 種々の多くの花。いろいろの花。
〈私訳〉
今年、鹿苑を開場したばかりだが、(鹿がもたらした)めぐり合わせに応じて瑞祥(=めでたい事が起こるという前兆。)が再び現れ、天が国に福を授けて盛大に栄えさせた。こういうわけだから、居の名を「瑞鹿」と決めた。その周囲には何時もいろいろの花が咲き、良い香りが漂っている。
〈解説〉
画面左に三頭の鹿や霊芝、垂れた松の枝を描いた吉祥画です。どれも長寿を象徴しています。賛は自作の詩で、『即非禅師全録』巻二十一に「瑞鹿居」と題して収録されています。着賛の年は分かりませんが、「廣壽即非寫併題于福林中」の款記から、即非が福聚寺にいた頃、すなわち50歳から53歳までの間に書かれたものと分かります。即非は寛文5年(1665)に小倉の広寿山福聚寺を創建し、ここに3年間住したのち、長崎の崇福寺に戻り、同11年(1671)に示寂しました。(Y)
作家について
即非如一(1616-1671)は、清に生まれた黄檗宗の僧。隠元隆琦に教えを受け、印可を受ける。来日し長崎の崇福寺の住職となり、のちに宇治黄檗山に住した。その書は、隠元隆琦、木庵性瑫とともに黄檗三筆の一人とさ...
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