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近衛信尹
消息
Konoe Nobutada
letter
掛軸 紙本 32,5cm×49,5cm(総丈117cm×63,5cm) 田山方南箱書 二重箱入
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
又このふミひとつ
返しまいらせ候
文過分に候
沙石集
又やかて
よミ申へく候
この一札
そこ程に
をゝせられへく候
いつれもまいり
申へく候
かしく
四日
(封)政所へ 御返事 のふ尹
人々御中
〈読み〉
文、過分に候。『沙石集』、またやがてよみ申すべく候。この一札、そこ程に仰せられべく候。いづれもまいり申すべく候。かしく。
又、このふみひとつ、返しまいらせ候。
四日
(封)政所へ 御返事 人々御中 のぶ尹
〈大意〉
お手紙は、私にはもったいないほどの内容でございました。『沙石集』につきましては、また追って拝読させていただくつもりです。この手紙については、ひとまずご覧いただければと存じます。いずれ参上のうえ、直接申し上げたく存じます。謹んで申し上げます。
なお、この手紙一通をお返しいたします。
〈解説〉
この書状は仮名消息であり、女性に宛てたものであることが分かります。差出所に「のふ尹」と記されている点も、それを裏付けています。当時、男性が女性に手紙を書く際には、自らの名前の上の一字を仮名で記す習慣がありました。文中の「沙石集」は、鎌倉時代の仏教説話集を指します。信尹はこれを借り受けたか、あるいは紹介されたものと考えられ、近いうちに読むつもりであることを伝えています。
のびやかな筆遣いが縦横に展開し、全体に躍動感をもたらしています。連綿線が縦方向の流れを生み出し、行間の余白がその美しさを一層引き立てています。(Y)
作家について
近衛信尹(1565〜1614)は、桃山時代から江戸時代初期の公卿。
関白近衛前久の子として生まれ、初名を信基と称した。
天正5年に織田信長の加冠により元服して信輔と名乗り、のち信尹と改名した。
和歌や茶道な...
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