本阿弥光悦
百人一首切
Honami Koetsu
Calligraphy
掛軸 紙本 24,5cm×17,5cm 台紙52cm×28cm(総丈134cm×40cm) 田山方南箱書 二重箱入
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
大江千里
月みれはちゝに
物こそ悲けれ
我身ひとつの秌
にはあらねと
〈読み〉
大江千里
月みれば ちぢに物こそ 悲(かなし)けれ 我身ひとつの 秋にはあらねど
〈歌意〉
月を見ると、あれこれと際限なく物事が悲しく思われるなあ。私一人だけの秋ではないけれども。
◯ちぢに 「千々に」で、さまざまに・際限なくの意。後半の「ひとつ」と照応。 ◯物 自分を取り巻いている様々な物事。
〈解説〉
「百人一首」の大江千里の和歌[所載歌集:『古今和歌集』秋上(193)]を散らし書きした色紙です。もとは百枚を揃えた色紙であったと考えられますが、のちに分割所蔵され、茶掛け用の軸装となって残ったようです。字粒の大小や線の肥瘦の変化に富む光悦の書と下絵が美しく響き合っています。「月見れば」の和歌は、月を眺めてはもの思いにふける孤独な姿が印象的です。秋を悲哀の季節としてとらえる感受性は、平安時代初頭、漢詩文の影響を受けて生まれました。この和歌も白楽天の「燕子楼」という詩に拠っているとされ、それを和歌らしい表現で詠んでいます。
日本の先人達が築き守ってきた「かな文字文化」を後世に継承すべく、平安の古筆から昭和の日比野五鳳までの魅力溢れるかな書作品105点を掲載した、帝京大学書道研究所・帝京大学総合博物館編『日本書道文化の伝統と継承 ーかな美への挑戦ー 』(求龍堂、2016年)の「45.百人一首切」の連れだと考えられる一幅です。本紙のサイズが同じで、筆跡の特徴と下絵の描き方もよく似ています。(Y)
作家について
本阿弥光悦(1558~1637)は、刀剣の研磨、鑑定を家業とする本阿弥家に生まれる。1615年の大阪夏の陣の後、58歳の時徳川家康から洛北・鷹峯に土地を与えられ、ここに町衆や職人らを集めて光悦村をつくった。
光...
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