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頼山陽
大和萬歳図詩
Rai Sanyo
Calligraphy
掛軸 紙本 132,5cm×56,2cm(総丈242cm×72,5cm) 頼潔箱書 二重箱入 頼支峰極
作品の状態について
画面、表装ともに大変良い状態です。
表装裂は素晴らしい裂が使われています。
擊鼓其鏜非用兵素袍烏帽表
升平具瞻日出眞天子萬戸東
風萬歳聲
題萬歳楽圖 山陽外史
〈読み〉
撃鼓 其れ鏜たり 兵を用うるに非ず、素袍烏帽 升平を表す。
具(とも)に瞻(み)る 日出の真天子、万戸東風 万歳の声。
〈語注〉
◯擊鼓其鏜=『詩経』の邶風・撃鼓に「擊鼓其鏜、踴躍用兵(鼓を撃つこと鏜たり、踊躍して兵を用ふ)」とある。
◯升平=世の中が平和に治まっていること。太平。
〈大意〉
鼓の音がぽんぽんと響いてくるが、それは戦争のためではない。素袍に烏帽子を着けた人々が、天下泰平の御代を表している。
人々は日の出のような真の天子を仰ぎ、都城の万戸には東風が吹き渡り、万歳を祝う声が響き渡っている。
〈解説〉
この詩は、文政11年(1828)、頼山陽49歳の時に作られました。天皇の御代の天下泰平を寿ぎ、天子を讃える頌歌で、もとは松村景文筆《大和万歳楽図》に題した詩です。太鼓の音を戦のためではなく、太平を祝うものとして捉え、東風の吹き渡る穏やかな世に、人々の万歳の声が響き渡る情景が詠まれています。
頼潔の箱書きには、本作について、この詩を作ってから数年後、人に求められて揮毫したものであることが記されています。(Y)
作家について
頼山陽(1780~1832)は、頼春水の長男。広島藩の藩儒となった父から、厳しく育てられた山陽は若い頃から奇行に走り、やがて脱藩、京へ出て塾を開いた。山陽の周辺には木米、田能村竹田、岡田半江、浦上春琴など...
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