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副島種臣
二行書
Soejima Taneomi
Calligraphy
掛軸 絖本 145,2cm×42cm(総丈187cm×56,5cm) 箱入
作品の状態について
画面に少しオレがあります。
書かれた当時に仕立てられたとウブ表具だと考えています。
天地錫靈智縱橫而自在
苟能不失鵠百中無一悔
副島種臣
〈読み〉
天地 霊智を錫(たま)う、縦横して自在なり。
苟(いや)しくも能く鵠(まと)を失わざれば、百中 一つの悔い無し。
〈語注〉
◯靈智=全集では「靈知」に作る。すぐれたさとり。不思議な智恵。霊妙な智識
◯鵠=矢の標的。
〈大意〉
天地から優れた知恵を授けられ、縦横自在に行動する。もし目標を見失わなければ、(その行いは)百発百中で、後悔することは一つもない。
〈解説〉
『蒼海全集』巻二に収められる「題范蠡泛湖圖」の一節です。中国・春秋時代の范蠡(はんれい)は、越王勾践を助けて呉を滅ぼし、会稽の恥をそそぎました。しかし、越が覇業を成し遂げると自ら身を引き、斉で鴟夷子皮と名を変え、のちに陶朱公として商業に成功し、巨万の富を築いたことで知られます。
「苟能不失鵠 百中無一悔」の「鵠」は弓の的の中心を意味し、転じて人生の目標や大志を指します。この句は、時勢に応じて柔軟に行動しながらも、志を見失わずに貫くことの大切さを説いたものです。范蠡の生涯を踏まえた言葉であるとともに、副島種臣自身の処世観を映し出した句として読むこともできるでしょう。(Y)
作家について
副島種臣(1828~1905)は、佐賀市鬼丸に藩校弘道館教授であった枝吉種彰の二男として生まれ、32歳で副島家の養子となった。幼名は竜種、名は種臣、通称は次郎。蒼海は号で、他に一々学人がある。
父から薫陶を...
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