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立原杏所
梨花図
Tachihara Kyosho
Flowers
掛軸 立原翠軒賛 絖本 127,1cm×34cm(総丈199cm×48,1cm) 二重箱入
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
立原翠軒が賛を入れ、立原杏所が画を描いた親子合作の作品です。
作品数の少ない作家の貴重な作品です。
淡粧冷艶曉寒微清白繽
粉香入衣何計閑庭春晩
節雪花消盡雪花飛
丁丑暮春
翠軒老人題時年七十四
〈読み〉
淡粧冷艶 暁寒微かにして、
清白繽粉 香 衣に入る。
何ぞ計らん 閑庭 春の晩節
雪花消尽して 雪花飛ぶ。
丁丑暮春、翠軒老人題す。時に年七十四。
〈大意〉
薄化粧の女性のように、冷たく艶やかな朝の気配がかすかに感じられる。清らかで白い花びらが乱れ飛び、その香りが衣にまでしみ込むようだ。どうして思いも寄ろうか、静かな庭に訪れた春の終わりが。雪のような花びらがすべて消えたと思ったら、また雪のように花びらが舞ってくる。
〈語注〉
◯淡粧=薄化粧。
◯冷艶=清楚で、美しいさま。
◯繽粉=花などが乱れ飛ぶさま。
◯消尽=使いつくして余りがない。
〈解説〉
背丈の高い梨の老木が上部で花を咲かせ、左下には岩石が描かれています。画面上部には、父・翠軒が74歳(文化14〔1817〕年)の時に着賛しています。この七言絶句は、『此君堂詩集』に「梨花圖」の題で収録されています。美しくも儚い春の情景に、人生の春の終わり(すなわち晩年)を重ね合わせて詠んだような、静かな哀感が漂う詩です。本図がその着賛と同年に描かれたものだとすれば、杏所33歳の作ということになります。(Y)
作家について
立原杏所(1785~1840)は、江戸時代を代表する儒者立原翠軒の子として水戸に生まれる。父の元に出入りしていた弟子の林十江や、小泉斐らに画を習い、やがて十江とともに「水戸の南画」を代表する画家へと成長す...


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