慈雲飲光
忍
Jiun Onko
calligraphy
掛軸 紙本 32cm×40cm(総丈119cm×50cm) 明厳諦了箱書
作品の状態について
画面、表装共に大変良い状態です。
忍
月にそひ花にともなふ
人こゝろ〻〻〻の外の
御法ならねは
葛城山人
〈読み〉
忍
月にそひ花にともなふ人心 こころの外の御法(みのり)ならねば 葛城山人
〈印章〉
・白文方印「慈雲」
〈解説〉
この御歌は『慈雲尊者全集』補遺に収められており、類歌が編み人しらずの「大和上様御尊詠」や尊者の弟子慧日尼と皓月尼の集録した歌集にも見えます。弟子の註記に「此御歌、忍の字の心いづれにか侍るぞやととふ人あり。その御答に、花と月とは人の賞翫する所なり。人の心を寄する所なり。花にそひ月にともなふ心をもて諸人萬事にまじはるべし。たとひ心に叶はぬことも有るも、みな我こゝろの姿なりと」とあります。
置字の「忍」字の荒いタッチで痛烈な書に対して、脇書の御歌は温かく円やかな筆線で書かれています。剛柔・潤渴・大小の照応が絶妙です。末尾の「葛城山人」の署名は、安永5年(1776)に葛城山中の高貴寺に隠棲した59歳以降の晩年の書であることを示します。
本作を納める箱の蓋裏には「髙井田寺末資諦了欽識」の記があり、河内高井田の長栄寺第14代住職である上月明厳諦了(1894-1959)によって書かれたと分かります。(Y)
【置字と脇書について】
〇置字・・・書かれる内容を短い言葉に集約し端的に書かれるもので、その字数は1字または2,3字のことが多い。置字は命題である場合が多い。
〇脇書・・・置字に対する説明的・註釈的な意味を持つ言葉を傍に書き添えたもの。
作家について
慈雲飲光(1718~1805)は、大阪をはじめ近畿の寺を中心に、修行と活動を続けた真言宗の僧。当時の仏教界のあり方を批判し、戒律の復興につとめ、また梵語学の研究に没頭し、広く宗派を超えて研鑽を積み、在家者...
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